キングダム834話が公開されて、今回はまた一段と緊迫感が増してきましたね。
飛信隊と楽華隊がそれぞれ十万を超える敵とぶつかっている一方、新鄭では韓王と夏侯龍の対話が中心に描かれました。
読んでいて「おいおい、このまま突っ走る気か?」と何度も思ってしまうような展開でした。
特に印象的だったのは、夏侯龍が「士気が低すぎる」と王宮で声を荒げる場面です。
言っていることはもっともなんですけど、方法論がちょっと危ういんですよね。
そのあたりを中心に、今回の話を一緒に深掘りしていきましょう。
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【キングダム】834話!夏侯龍に激を促された韓王の決断
まず注目したいのが、咸陽にも戦況が伝わっているという描写です。
玉鳳、楽華ともに十万規模の軍勢と交戦しているという事実は、秦国としても予想を上回る展開だったことでしょう。
すぐさま騰軍や飛信隊に新鄭攻略を急がせたいのは当然のこと。
けれども、現場にいる兵たちの動きがすぐに反映されるわけではなく、そのもどかしさが咸陽側にも伝わってきます。
私はこのあたりを読んでいて、まるで現代の企業戦略と似ているなと思ってしまいました。
上層部の指示が現場に届くまでのラグ、それに対する歯がゆさ。
大軍を動かすというのは、やはり一筋縄ではいきません。
寧姫が感じた“空気”と韓王の迷い
物語の舞台は秦の咸陽から韓の王都・新鄭へと移ります。
寧姫が王宮に戻ってきた場面は、緊迫した空気に満ちていました。
私自身、読んでいて手に汗握るような展開でしたが、あの描写からもわかるように、王宮の中は明らかに何かが崩れ始めています。
夏侯龍が口にした「よくない」という言葉。
その曖昧さがまた不気味でした。
士気が低いと嘆いていたのですが、単に軍の話ではない気がするんですよね。
国そのもの、いや王そのものが危うくなっている、そんな印象を受けました。
寧姫も冷や汗を流し、ただならぬ様子です。
あれはきっと、戦の行方だけではなく、王国の未来そのものに対する不安を感じているのでしょう。
夏侯龍の暴走?韓王に「民兵を立たせろ」と迫る
さて、その張本人とも言える夏侯龍ですが、韓王に対してかなり無理を通そうとしていましたね。
「士気を上げるには、民を戦わせるしかない」と言い出したときには、正直ゾッとしました。
確かに政もかつて似たような状況で民を鼓舞しましたが、あのときは自発的なもの。
今回はまるで話が違います。
私が一番ひっかかったのは、民兵という言葉を使いながら、その実態は「強制徴兵」だった点です。
しかも王に直接それを命じるよう迫るとは…。
これは王としての尊厳を踏みにじる行為ですよね。
こういう場面を読むと、漫画ながら「権力とは何か」を考えさせられます。
しかも、周囲の大臣たちは誰もそれに異を唱えない。
この沈黙がまた怖い。誰か一人でも止める人物はいないのかと、ページをめくる手が震えました。
【キングダム】834話!夏侯龍に激を促された韓王の決断と史実を考察
韓王の動向については、実は史実でも記録が非常に少ない人物です。
キングダムではフィクションの要素が強いものの、完全に逸脱するわけにもいかないのがこの作品の面白さでもあります。
史実において韓はすでにかなり弱体化しており、秦にとって最後の障壁ではないにせよ、そこまでの大国ではありませんでした。
だからこそ、韓王の決断が物語上でも非常に重要になってくるわけです。
私としては、韓王がこのあと何らかの形で夏侯龍に対して「待った」をかけるのではないかと見ています。
そうでなければ、あまりにも一方的すぎる。
韓王の決断と史実的な背景
さて、気になるのは韓王がこの進言にどう応えるのかということです。
実は史実では、韓という国は戦国末期に非常に不安定な政権運営を続けていた国。
他の大国に比べて国力も弱く、外交や軍事で苦労していたと記録されています。
今回の話がこの史実を意識したものであれば、韓王の決断も「従うしかない」という消極的な形になる可能性があります。
ここで何かしら“覚悟を決めた”表情を見せてくれると、物語としてもグッと引き締まるのになあと感じました。
ただし、王が動いたからといってすぐに民が従うかどうかは別問題。
むしろ、夏侯龍のやり方に反発する者が現れて、内乱のような展開になる可能性すらあります。
夏侯龍の本当の狙いとは?
ところで、夏侯龍の言動を見ていて、少し引っかかった点もありました。
それは、本当に韓のことを思って発言しているのか、ということ。
どこか、焦っているような印象もあったんです。
自分の立場を守るために“正論”を使って王に圧力をかけているようにも見えました。
これはあくまで私の主観ですが、夏侯龍は単に国のためではなく、自分の存在意義を保つために動いているのではと感じます。
このあたりが物語の面白さですよね。
単なる善悪だけでは語れない、人間の思惑が絡み合ってくる。
今後、夏侯龍がどう動くのかにも注目していきたいところです。
まとめ
キングダム834話では、戦場の描写よりも政治の駆け引きが中心でしたが、それゆえに心に残る回だった気がします。
夏侯龍の言葉に表れた焦燥感、そしてそれに押し切られそうになる王。
どちらも正義とは言い切れず、だからこそ面白い。
私は今回の話を読みながら、「リーダーとは誰のために決断を下すのか?」という問いが頭から離れませんでした。
士気を上げることは必要ですが、手段を間違えてはいけない。
民の声を無視しての強行は、長くは続かないはずです。
次回以降、韓王の選択がどう描かれるかによって、韓の運命は大きく変わることになるでしょう。
そしてそれは、物語全体の流れにもつながっていくはずです。
引き続き、韓という国の小さな王宮から始まった波紋が、どう広がっていくのか見守っていきたいと思います。
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