キングダム837話では、韓王と夏侯龍のやり取りが大きなターニングポイントになってくると思います。
前話までを読んだ流れからしても、そろそろ韓王の限界が描かれる気がしてなりません。
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【キングダム】837話展開予想考察:韓王が口を割るタイミングと夏侯龍の動き
韓王のこれまでの振る舞いを見ていると、正直「頼りがいのある王」ではないと感じていました。
威厳もなければ芯の強さも見えない。
それでも、最後の最後で国を思って寧姫を逃がした判断は、ある意味人間らしさを見せた瞬間だったように思います。
ただ、そんな韓王も、夏侯龍という冷酷で一分の容赦もない男を前にしては、さすがに押し切られるでしょう。
個人的には、東龍の塔へ寧姫が着くであろう時間を逆算しながら、ついに口を割ってしまう展開になると見ています。
夏侯龍はその情報を聞いて激怒するはずです。
そして、すぐさま寧姫に追手を放つのではないかと。そこから事態が一気に加速していく気がしています。
寧姫の鐘と韓王の意地
ここで注目したいのは、韓王が時間稼ぎに使った数分間。
その数分が、寧姫にとって命を分けるほどの意味を持ってくるかもしれません。
寧姫はなんとか東龍の塔にたどり着き、鐘を鳴らして開城の合図を送る展開になりそうです。
鐘の音が響いた瞬間の城の空気、それを聞いた夏侯龍の焦りや怒り、そうした描写がじっくり描かれることでしょう。
自分としては、鐘の音が「希望」そのものに思えて仕方ないんです。
緊張が続く展開の中で、ようやく一筋の光が差し込むような。
そして鐘の音と共に、寧姫は門を通り抜け、騰のもとへ向かうことになるでしょう。
ここでようやく、秦軍と寧姫の接触が実現するわけです。
騰と寧姫、そして動き出す決着への布石
騰と出会った寧姫は、すぐに事の経緯を語り始めると思います。
追手が来たこと、韓王が時間を稼いでくれたこと、夏侯龍の危険性。その一つ一つが、騰にとって判断の材料となっていくわけです。
騰のことだから、まずは寧姫の安全を確保しつつ、秦兵には「城内での殺傷行為を最小限に」という指示を出すのではないでしょうか。
寧姫も、自分たちは降伏した側であることを強調し、兵士同士の無駄な衝突を避けようとするかもしれません。
この辺りの流れは、読んでいて思わず息をのむ場面になるでしょうね。
静かだけれど確実に事態が進行していく感じが、まさにキングダムらしいと感じます。
本殿へ急ぐ騰と夏侯龍の選択
寧姫の話を聞いた騰は、「夏侯龍を斬ればこの戦は終わる」と考えるのではないでしょうか。
すでに夏侯龍のやり方は軍内部でも反感を買っている節がありましたし、ここで一気に片をつけにかかると見ています。
騰が本殿へ急ぐその姿を想像するだけでも、胸が熱くなります。
静かな怒りと覚悟を滲ませながら進むあの表情が目に浮かぶようです。
一方で夏侯龍は、秦軍が城に入ったことを知ると、追い詰められたように王を人質に取る可能性もありそうです。
「王の命を差し出すから、自分は助けてくれ」と言い出すような、そんな身勝手な方向へ舵を切る気配も感じます。
【キングダム】837話展開予想考察|夏侯龍の最期を史実から予想
これまでの描写から見て、夏侯龍は明らかに強権的な立ち位置にいますが、韓王に対しても内心では見下しているような節があります。
命令を無視するような言動や、軍を完全に掌握している様子からも、その独裁ぶりが際立っています。
とはいえ、ここで注目したいのは「韓が最終的に秦へ降伏する」という史実の事実です。
韓は紀元前230年、秦の将軍・騰によって滅ぼされ、その際、韓王は命を奪われることなく咸陽に連行されて幽閉されたとされています。
つまり、国としての抵抗は潰え、指導層も命を落とすことはなかったんですね。
この流れを踏まえると、夏侯龍が暴走しすぎた結果、逆に王や寧姫、そして韓軍上層部からも見放される可能性が浮上してきます。
つまり、自らの強引な行動が引き金となり、孤立していく未来です。
史実に夏侯龍の名はない?
ここで大きなヒントになるのが、夏侯龍という名前が史実には登場しない点です。
韓王安や韓非のように記録に残っている人物と違い、夏侯龍については史書のどこにも記述が見当たりません。
この事実は、物語上で彼が「途中退場」する存在であることを示唆しているかもしれません。
しかも、王を差し置いて強権をふるっていた人物が、あっさりと秦に降るとは考えにくく、むしろ最後の最後まで抵抗し続けた末、騰の軍によって討たれる――そんな展開の方がドラマとしても自然に感じられます。
過去にもキングダムでは、史実に登場しない将軍やキャラが戦の節目で壮絶な最期を迎える展開がいくつも描かれてきました。
今回もそのパターンに乗るとすれば、夏侯龍の最期は意外と近いのかもしれません。
寧姫との対立、そして騰との決着か?
夏侯龍の最後にもう一つ大きな要素があるとすれば、それは寧姫の存在です。
寧姫は、単なる王女ではなく、王家の中で“心ある者”としての立場を明確にしており、夏侯龍とは真っ向から対立する位置にいます。
鐘を鳴らし開城に導いた寧姫が、騰と合流して本殿に向かう流れは、まさに夏侯龍との対決を描く舞台装置のように見えます。
追い詰められた夏侯龍が、最期にとる行動として考えられるのは、王を人質に取り自身の命乞いをするか、あるいは最後の意地として自ら剣を抜くか。そのどちらかでしょう。
個人的には、夏侯龍は命乞いをしそうでしないギリギリのラインであがき、しかし最終的には騰に一太刀で討たれるという展開がしっくりきます。
敵ながら武人としての矜持を失わずに倒れることで、逆に読者の印象に残る存在になる。キングダムにはそういう“散り際”の美学がありますよね。
まとめ
キングダム836話まで読んできて、今回の戦いが本当にクライマックスを迎えようとしているのがひしひしと伝わってきます。
夏侯龍という人物の暴走が、ここからどう描かれるのか。どこまで堕ちるのか。
寧姫の覚悟と行動、騰の迅速な判断、韓王の最後の意地。
それぞれが重なり合い、戦局を大きく動かしていく展開になるはずです。
自分自身、今回の837話は読む前からかなり期待しています。
息もつかせぬ展開になるか、それとも一瞬の静寂の中で決定的な動きがあるのか。
そのどちらになっても、きっと心を揺さぶる回になるでしょう。
次回はどんなページがめくられるのか、とにかく楽しみに待ちたいと思います。







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