ついに韓の降伏が民衆にも伝えられ、戦いが終わったかに見えた『キングダム』最新839話。けれど、やはりそう簡単にはいかないのが戦争の後始末。
秦への怒りや不信を抱えたままの民たち、そして血を流した戦地の兵たちの中には、「無抵抗での降伏」に納得できない者も現れ始めます。
そんな中、場面は緊迫の洛亜完軍と騰軍の対峙へ。さらに、戦場に現れたのはあの寧姫。
戦いを止めようとする彼女の前で、驚きの展開が――。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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キングダム最新838話考察
物語は、静かに鳴り響く鐘の音から始まりました。
最初読んだとき、あの音が何を意味しているのか自分も全くわかりませんでした。でも張印が涙ながらに開門を命じた瞬間、胸がじわっと熱くなりました。張印といえば、かつて合従軍戦でも登場していた実力者です。そんな人物が、国の命運をかけて自らの手で門を開いた。しかもただの命令ではなく、心を込めて開いたんですよね。
彼が「韓は降伏する」と宣言した場面は、この作品でも屈指の静かで力強い名シーンだった気がします。ずっと戦ってきた人間が、涙を流しながら決断する姿には、それだけの背景と重さがあるんですよね。命じられたから、ではなく、張印が「自分の意志」でそれを選んだことが大きいと思いました。
騰の対応に感じた「六将」としての覚悟
東龍門が開かれ、秦軍が城内に入る準備を進めていく中、現場の緊張感も高まりました。
特に印象的だったのが、門前にいた岩勇という武将の動きです。開門の意味もわからずに突入しようとしたその場に、すかさず騰が現れます。ここ、めちゃくちゃ痺れました。たぶん多くの読者が「さすが騰…！」と思ったはず。
騰は決して感情的にならず、状況を冷静に見極めて動くタイプ。今回もそうでした。「無血開城が可能なら、それに越したことはない」と判断し、張印と協力して城内の兵に説得を続けていく姿勢から、六将に選ばれた器の大きさがにじみ出ていた気がします。
「韓王室が手を伸ばしてきたなら、今度はこちらが掴みに行く」ってセリフ、これまで数々の戦場を経験してきた騰だからこそ言える台詞ですよね。自分だったら、ここまで冷静に進められただろうかと考えてしまいました。
洛亜完軍の動きに潜む緊張感と今後の展開
一方で、全てが順調にいっているかと言えば、そうではありませんでした。
西門を守っていた洛亜完軍の動きは、正直かなり気になりました。門を開けるどころか、軍を真逆の方向に動かして騰軍と接触してくるあたり、明らかに普通じゃない。仲間を殺された遺恨があるとはいえ、秦軍との戦闘に備えているようにも見えるし、かといって決定的な開戦もしていない。宙ぶらりんな緊張が続いています。
個人的には、洛亜完はまだ完全には戦う気ではないと見ています。むしろ、あの場面は「怒りのまま突撃する部下を抑えるため」の行動に見えました。何かしら話し合いの場を持とうとしている気配もあるし、次回での騰との対話シーンが鍵を握ってくるんじゃないでしょうか。
ここで改めて思ったんですけど、キングダムの魅力って「戦ってないときの緊張感」も異常に高いんですよね。ただ武力で押し切る展開じゃなくて、感情や立場、裏切りや決断が交差するところに深みがある。今回の話も、まさにその真骨頂だったように思います。
韓の滅亡と史実のリンクに注目したい
史実で韓が滅ぼされたのは、紀元前230年のことです。
韓は戦国七雄の中でも最も早く滅んだ国として記録されていますが、それがただの「弱い国だったから」では済まない背景もあると感じます。今回の張印の行動を見ると、韓の内部には最後まで国を守ろうとした者たちの苦悩があったわけですし、そういうドラマがあるからこそ、作品としてのリアリティが増していくんですよね。
正直、今回の838話を読んで「韓がここまで丁寧に描かれるとは」とちょっと驚いた部分もあります。これまで韓は正直、ほかの大国に比べて目立っていなかった印象だったので。でも、騰とのやりとりや張印の存在が浮かび上がったことで、秦の侵攻が「蹂躙」ではなく「歴史のうねり」として描かれていると感じました。
キングダム839話ネタバレ速報
『キングダム』839話では、韓の無血開城とその影響がより深く描かれていました。
今回は戦うことを選ばなかった民や兵士たちの複雑な心境、そして洛亜完と寧姫の選択が物語の中心となります。
韓の降伏に対する民衆の反応
韓の首都・新鄭で降伏が伝えられる中、民たちは複雑な感情を抱いています。
少年兵たちは次々と親元に返され、ある者は「秦軍は悪い奴らじゃない」と話す一方で、女性たちを地下に隠そうとする者も。戦争の相手をすぐに信用できないのは当然のこと。信頼関係など一朝一夕には築けません。
また、「英呈平原や東砂平原で死んだ仲間は無駄死にだったのか？」と怒りや疑念を抱く民も少なくなく、無血開城という選択が必ずしも全員に歓迎されていない現実も浮き彫りになりました。
洛亜完軍 vs 騰軍の緊張状態
場面は一転し、洛亜完軍と騰軍が対峙するシーンへ。洛亜完軍には強制徴兵された兵士も多く、騰軍としては簡単に手を出せない厄介な状況です。
兵士たちは亡き戦友たちの仇を討つ覚悟に燃えており、民の怒りと同じく、無抵抗の降伏に納得していないのが見て取れます。
しかし、その緊迫した両軍の間に、一頭の馬と共に現れたのが寧姫。
寧姫の説得と兵士たちの怒り
寧姫は「韓はすでに降伏した。武器を置いて投降を」と説得にあたります。しかし兵士たちは王家への怒りを露わにし、「お前はもはや王族ではない」とまで言い放ち、耳を貸しません。
25歳の若さながら、兵士たちに囲まれても動じず、両軍の間に立ち続ける寧姫の胆力は見事でした。まさに「民を守る」という覚悟が伝わってきます。
洛亜完の決断｜あえての“反逆”
寧姫の言葉にも動じない兵士たちでしたが、次の瞬間、事態が大きく動きます。
洛亜完将軍が「全軍動くな」と号令。部下たちは「なぜ戦わぬのか」と不満を露わにしますが、洛亜完は冷静に戦況を分析。「正面に騰、右に干央と隆国、左に録鳴未…このまま戦えば挟み撃ちだ」と語り、撤退を選びます。
ただし投降ではなく、南の蘭城に入って体勢を立て直すと宣言。そして「この命令に従う者は王命に背く“反逆者”となる。それでも構わぬ者はついて来い」と兵に呼びかけるのです。
騰と寧姫が見抜いた洛亜完の意図
騰将軍はこの洛亜完の決断の真意を即座に理解します。
それは「降伏に納得できない者たちを外へ連れ出すことで、無益な流血を避けるため」。同時に、「寧姫を守るための動き」でもあると見抜いていました。
隆国も、洛亜完が再起を狙っているのではなく、これが“最後の舞台”になると察しており、寧姫も同じく洛亜完の覚悟を理解している様子です。
結果として、洛亜完は韓にとっても秦にとっても非常に重要な仕事をやり遂げたとも言えます。
キングダム840話展開予想
洛亜完将軍が「南の蘭城へ」と部下を引き連れた形で戦線離脱しましたが、これは実質的な**自らの“処理”**に近い行動。
彼が口にした「立て直す」という言葉は建前に過ぎず、本心では「降伏に納得できない者たちのガス抜き」や「寧姫を守るための捨て身の策」であることは騰や隆国も察していました。
よって、840話ではいよいよ洛亜完の“最期”に向けたドラマが展開される可能性が高いです。
キングダム840話展開予想｜蘭城での戦闘勃発？
洛亜完が向かった南の蘭城は、戦略的にも決して有利とは言えない土地です。そこで改めて立て直すというのは無謀とも言えますが、もしかするとここで騰軍の一部が動くという展開も考えられます。
- 隆国や録鳴未が「これ以上の反乱を許すわけにはいかない」とし、追撃に動く。
- しかし騰は「洛亜完の最期を見届けさせる」と制止する。
- その中で、洛亜完の最期の演説や、彼に従った兵たちの悲壮な最期が描かれる可能性も。
彼の中には秦軍に降った者もいましたが、最後まで韓のためにという想いを持った兵士もいたでしょう。洛亜完はそうした者たちとともに、「韓の誇り」を見せようとするのではないでしょうか。
キングダム840話展開予想｜寧姫の苦悩と決意
寧姫は一触即発の戦場で、民や兵たちを説得し続け、間一髪で衝突を防ぎました。若くして王族としての責任を背負った彼女にとって、洛亜完の離脱は複雑な感情をもたらしたはずです。
- 自らの無力さへの苦悩
- 洛亜完を止められなかった後悔
- そして、韓の未来を託された者としての使命感
840話では寧姫が再び登場し、民や残った兵たちに言葉をかけ、「新たな韓の再生」へ向けた布石となるような展開も予想できます。
キングダム840話展開予想｜秦側の思惑
騰の「洛亜完を通す判断」には、非常に深い戦略眼があります。
- 無益な流血を避ける
- 降伏に納得できない兵を分断し、後の反乱を防ぐ
- 寧姫を守ることで、韓統治の正当性を強化する
つまり、洛亜完という“障害”をあえて外へ出すことで内側の統治を円滑に進めるのが秦の狙い。840話では、干央や隆国、録鳴未らの視点で、このあたりの策がさらに詳しく語られる可能性もあります。
まとめ
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— 漫画 raw_SAKAMOTODAYS_spoilerraw (@spoilerAllraw) November 13, 2024
『キングダム』839話では、韓の降伏が市民や兵たちへ広まり始める中、怒りや葛藤を抱える者たちの声が描かれました。
特に、洛亜完軍と騰軍がぶつかりそうになる場面では、寧姫の登場によって衝突が一時回避されるも、緊張は限界寸前。
最終的に洛亜完将軍は「立て直し」と称して南の蘭城へ向かい、従う者だけを連れて戦線を離脱しますが、その真意は反乱分子を外に出し、寧姫と韓の未来を守るための決断でした。
騰はすべてを理解し、あえて洛亜完軍を見逃す決断を下します。
戦いの終わりは必ずしも平穏とは限らない――そんなリアルな余韻が残る回でした。
次回840話では、洛亜完のその後や、寧姫の新たな決意が描かれそうです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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