2024年11月23日、東京都内で開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」に、石破茂総理が出席しました。この集会は、北朝鮮による日本人拉致問題の解決を訴え、被害者の即時帰国を強く求めるものです。
石破総理は、拉致問題解決に向けた決意を改めて表明し、過去の出来事を振り返りながら、問題の解決を目指す強い思いを語りました。特に、2002年の小泉総理の訪朝時に横田早紀江さんが発した「めぐみは生きている」という言葉を引き合いに出し、その瞬間が今の自分の原点であると語りました。この言葉は、当時、横田滋さんとともにその場にいた石破総理の胸に深く刻まれており、今も忘れることはないと話しています。
拉致問題の背景と政府の対応
拉致問題は、単なる犯罪ではなく、国家による行為であり、日本の国家主権の侵害にほかならないという認識が強調されました。石破総理は、被害者家族との対話を通じて、時間的な制約がある中で、解決への努力を惜しまない姿勢を示しました。特に、政府としては、国家主権を守るため、そして被害者の帰国を実現するために、全力で取り組むと誓いました。
また、日朝平壌宣言に基づき、拉致問題や核問題、ミサイル問題などを包括的に解決し、日朝国交正常化を目指すことが基本方針であると述べ、北朝鮮との対話を進める重要性を訴えました。
国際社会と連携して進める解決策
拉致問題の解決には国際社会との連携が不可欠です。石破総理は、最近行った海外訪問を通じて、アメリカのバイデン大統領や韓国の尹錫悦大統領とこの問題について意見交換を行い、共に解決に向けて取り組む意識を共有しました。また、中国の習近平国家主席とも会談を行い、拉致問題を提起したことも触れました。国際的な連携を強化し、解決に向けて動き続けることが、問題解決への鍵であると訴えました。
今、何が必要か?
最も重要なのは、拉致被害者が一日でも早く帰国できるようにするために、私たち全員が心を一つにして取り組むことです。政府の取り組みだけでなく、国民一人ひとりがこの問題を自分の問題として考え、支援の声を上げることが求められています。時間は限られており、被害者家族も高齢化が進んでいます。石破総理は、国家としての尊厳を守り、すべての拉致被害者が帰国できるよう、今後も全力で取り組むことを約束しました。
まとめ
拉致問題は、日本人として避けて通れない重要な課題です。全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会は、被害者家族の切実な思いを国民全体で共有し、解決への強い意志を新たにした場となりました。今後も私たちは、この問題が解決するまで声を上げ続け、政府と連携して取り組んでいかなければなりません。
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