身近な製品によく使われている「酸化チタン」という成分、聞いたことはあっても、何に使われていて、体にどんな影響があるのかまで知っている方は少ないかもしれません。
今回は、酸化チタンの効果や安全性、そして発がん性の有無について、私なりに調べたことをわかりやすくまとめてみました。
日用品や化粧品、食品など、普段使っているものの中にも含まれていることがある成分なので、知っておくと安心です。
酸化チタンとは？
日焼け止めクリームのWSを行いました.◌܀
二酸化チタンや酸化亜鉛等も使わない肌に極力負担の掛からないUVクリーム
日焼けを防ぐ、ではなく"紫外線による害"を防ぐもの
夜使えば美白美肌効果もあります❤︎ pic.twitter.com/STs8C15fsB
— mio (@musique_sympa) April 24, 2024
酸化チタンは、チタンという金属と酸素が結びついた化合物です。
白い粉末のような見た目で、非常に安定した性質を持っているため、さまざまな製品に使われています。
特に「白色顔料」としての用途が多く、塗料や化粧品、日焼け止め、さらには食品添加物としても広く利用されています。
以前「ノンケミカルの日焼け止め」を探していたときに、酸化チタンが主成分と書かれていて、「これって肌にいいの？悪いの？」と気になって、成分表示をじっくり読み込んだことがあります。
あの時は正直、よくわからなかったので調べることもなく使っていましたが、今改めてきちんと知っておきたいと思うようになりました。
酸化チタンが使われている製品
意外なほどいろんなものに使われています。
たとえば、化粧下地やファンデーションなどのコスメ製品、歯みがき粉、UVカット加工された衣類、そしてガムやキャンディ、さらにはチーズや白色のアイシングなど食品にも含まれていることがあります。
スーパーで食品のパッケージを見ていて、「酸化チタン（着色料）」と書かれているのを見つけたときは少し驚きました。
化粧品や日用品に使われているのは知っていましたが、食べ物にも含まれているとは思っていなかったからです。
酸化チタンの効果とは？
酸化チタンには主に2つの効果があるとされています。
ひとつは「着色力」、もうひとつは「紫外線カット効果」です。
白くて不透明な性質を持っているので、製品を均一にきれいに白く見せたいときに使われます。
また、紫外線を反射する力が強いため、日焼け止めなどではUVブロック成分として欠かせない存在となっています。
アウトドアが好きで、夏は特に日焼け止めを重ね塗りするタイプなので、「紫外線カット」という言葉にはとても敏感です。
強い日差しの中でも酸化チタンが入った日焼け止めはしっかり肌を守ってくれる実感があるので、効果を体感として信頼しています。
酸化チタンに発がん性はある？
これが一番気になる方も多いと思います。
実は、酸化チタンに関しては国際がん研究機関（IARC）によって「ヒトに対して発がん性があるかもしれない（グループ2B）」と分類されています。
この分類は「確定ではないけれど可能性がある」という段階で、たとえば動物実験で肺に悪影響を与える可能性が指摘されたことなどが関係しています。
ただし、ここで大切なのは「どういった形で摂取・吸入されるか」ということです。
粉末状の酸化チタンを空気中に吸い込んだ場合と、食品や化粧品などに含まれる形で使った場合では、体内への影響がまったく異なるとされています。
日常的な使い方であれば、健康へのリスクは極めて低いと多くの専門家が述べています。
EUでの禁止措置とその背景
実際に一部の国では酸化チタンの使用が規制されています。
2022年にはEU（ヨーロッパ連合）で、食品添加物としての酸化チタンの使用が禁止されました。
これは「完全に安全とは言い切れない」という理由から、いわば予防的措置としての判断です。
健康被害が明確に出たわけではないものの、「長期的に摂取するとどうなのか？」という視点から慎重な姿勢を取った形です。
これを聞いたとき、正直少し不安になりました。
日本では普通に販売されている製品に使われている成分が、海外では禁止されているなんて…。
ただ調べていくうちに、規制の理由が「リスクをゼロに近づけたい」というスタンスによるものであり、必ずしも「危険だから禁止！」というものではないと知って、少し安心しました。
日本での安全性の評価は？
日本では今のところ、酸化チタンの使用に明確な制限は設けられていません。
厚生労働省や食品安全委員会なども、酸化チタンが食品添加物や化粧品成分として適切に使われている限り、健康への影響はほとんどないというスタンスです。
ただし、微粒子サイズの「ナノ粒子」として使われる場合については、今後さらに慎重な調査や規制が進む可能性もあると言われています。
安全かどうかを判断するのは難しいですが、「大量に取りすぎない」「必要以上にナノ粒子タイプを避ける」といった日常的な工夫でリスクはかなり減らせると感じました。
子どもが食べるお菓子などを選ぶときには、最近はなるべく成分表示を見て、できるだけシンプルなものを選ぶようにしています。
ナノ粒子の影響について
最近よく耳にする「ナノ粒子」にも触れておきます。
ナノ粒子というのは、非常に小さな粒子サイズのことを指していて、酸化チタンもナノ化されることで肌へのなじみが良くなったり、白浮きがしにくくなるというメリットがあります。
特に日焼け止めに使われる場合にはこの効果が高く評価されています。
でも、粒子が小さいからこそ体内に入りやすい可能性もあり、吸収された場合の長期的な影響がまだ完全には解明されていないという声もあります。
ナノ粒子を完全に避けるのは難しいですが、私は「子ども向け」や「敏感肌用」と書かれている製品を選ぶようにしています。
そういった製品は、比較的慎重な配合になっていることが多いように感じます。
まとめ
酸化チタンを含む製品を使う際に最も大切なのは、きちんとその特性や影響について知った上で製品を選ぶことです。
特に、ナノ粒子が使われている場合には、その使用量や頻度に気をつけることが重要です。
化粧品や日焼け止めは、毎日使うものが多いため、使用方法に注意を払うと良いでしょう。
日焼け止めを選ぶときに、「ナノ粒子」を避けることができる製品を選んだり、肌に優しい成分を重視するようになりました。
これからも、新しい情報を意識して製品を選んでいきたいと思います。
少しでもリスクを減らすために、慎重に選ぶことが大切だと感じています。
酸化チタンを含む製品を使いながらも、成分表示をよく確認し、製品を選ぶ際には慎重を期しています。
きちんとした知識を持ち、過信せずに使うことで、健康リスクを最小限に抑えつつ、日常生活に取り入れることができると実感しています。
酸化チタンについて理解を深めたことで、今後の選択に自信を持つことができそうです。
この記事が、酸化チタンについて気になる方に少しでも役立つことを願っています。
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