料理研究家として長く愛され続けた鈴木登紀子さん。
「ばぁば」の愛称で親しまれ、NHK『きょうの料理』などで見かけるたびに、どこかほっとするような、そんな安心感を感じていました。
自分自身も若い頃から何度もレシピを真似してきたので、ニュースで亡くなられたことを知った時は本当にショックでした。
今回は、鈴木登紀子さんの人生を振り返りながら、死因や夫の職業、ご実家、そして娘さんについて、丁寧にまとめていきます。
人柄や生き方に触れることで、改めてその温かさや奥深さを感じるきっかけになれば嬉しいです。
鈴木登紀子の死因は？
「登紀子ばぁば」の愛称で親しまれ、40年余り「きょうの料理」で活躍してきた鈴木登紀子さんが、昨年12月28日に亡くなられました。
どんな時も「食べる方への思いやりを大切に。」と、温かい笑顔で語りかけてくれました。ご冥福を心からお祈り申し上げます。「ばぁば」先生、ありがとうございました。 pic.twitter.com/NNY7oObv2j— NHKきょうの料理公式 (@nhk_ryouri) January 8, 2021
2020年12月28日、東京都内の自宅で亡くなりました。
死因は肝細胞がんとのことです。
96歳という年齢でしたが、最期まで料理研究家として活動を続けていたことに、本当に驚きます。
最後の料理教室は亡くなる年の3月まで行われていて、まさに現役そのもの。
晩年には大腸がんも患い、80代後半から病気との闘いが続いていたそうですが、それでも立ち止まらず、テレビや雑誌、教室で料理を伝え続けていました。
どんな時も台所に立ち続けた姿には、ただただ尊敬しかありません。
鈴木登紀子の夫の職業
鈴木登紀子さんの夫は清佐さん。5歳ほど年上で、戦後すぐの1946年に結婚しています。
清佐さんは一般企業に勤めるサラリーマンでした。地元・青森でのお見合い結婚だったそうです。
初めて会った時には「カッコいい」と思ったと話していたのが印象的でした。
当時23歳だった登紀子さんと、29歳の清佐さん。
終戦後の混乱期で不安も多かったはずですが、そこから70年以上も連れ添ったというのは、本当に深いご縁だったんだと思います。
清佐さんは2009年に亡くなられましたが、料理研究家としての活動を始めた頃からずっと支え続けていたそうです。
家族の理解や支えがあったからこそ、自宅での料理教室やメディア出演など、多くの人に愛される存在になったのだと思います。
鈴木登紀子の実家
登紀子さんは青森県八戸市の出身です。
子どもの頃に母親から料理を学び、旬の素材を大切にする心や、家庭料理の基本を身につけていきました。
東北の四季は厳しく、美しく、食材も豊かな地域です。
きっとあの土地で育ったからこそ、季節を大事にする料理スタイルが自然と身についたのだと思います。
身の回りにあるもので、どう丁寧に料理を作るか。
高価な食材よりも、日々の中にあるもので心を込める大切さを、いつも教えてくれていました。
自分も冷蔵庫に残った野菜で料理を作るたび、登紀子さんの言葉を思い出します。
鈴木登紀子の娘
あまりメディアでは語られてきませんでしたが、鈴木登紀子さんには娘さんがいます。
名前は安藤久美子さん。
母と同じく料理研究家として活動されていて、和風料理をベースにした家庭料理を提案しています。
登紀子さんから受け継いだ味や考え方を大切にしているそうで、自宅での料理教室も開催されているとのこと。
自分も一度でいいからその教室に参加してみたいなと思ったことがあります。
優しさにあふれた教室なんだろうなと想像できます。
代々受け継がれる味には、その家族の歴史や想いが詰まっています。
レシピ本には書かれていない部分こそ、もっとも大切な“調味料”なのかもしれません。
テレビと家庭をつなぐ「ばぁば」の存在
NHK『きょうの料理』への出演は40年以上。
それ以外にも『キユーピー3分クッキング』や『あさイチ』など、多くの番組に登場していました。
いつも穏やかで、温かくて、でも芯が通っている話し方が印象的でした。
明るい笑顔と優しい語り口で、「ばぁば」として多くの人に慕われていたのも納得です。
若い人にも和食の魅力を伝えることに力を注いでいて、「おせち」「太巻き」「煮物」など、季節ごとのレシピには何度もお世話になりました。
最近は忘れられがちな行事食も、ばぁばの教えで思い出せる、そんな声もよく聞きます。
鈴木登紀子プロフィール
鈴木登紀子（すずき ときこ）さんは、日本の料理研究家として広く知られています。
1924年11月14日、青森県八戸市に生まれました。
結婚後、東京・武蔵野市に移り住み、自宅で料理教室を開きました。
この教室が評判となり、46歳で料理研究家としてデビュー。
その後、NHKの「きょうの料理」などの料理番組に出演し、「ばぁば」の愛称で親しまれました。
本格的な懐石料理から日常的なお惣菜まで、幅広い和食を紹介し続けました。
著書も多数あり、『ばぁばの100年レシピ』や『ばぁば、93歳。暮らしと料理の遺言』などが出版されています。
2020年12月28日、96歳で肝細胞がんのため永眠されました。
最期はご家族に見守られながら、東京・吉祥寺の自宅で静かに息を引き取られたとのことです。
まとめ
料理研究家の鈴木登紀子さん死去…96歳、「きょうの料理」に長年出演 (読売新聞オンライン)https://t.co/Kw1SNQy5sK pic.twitter.com/PYEfJ5zofu
— LINE NEWS (@news_line_me) January 8, 2021
鈴木登紀子さんの人生には、料理だけでは語りきれない深みがあります。
青森での原点、家族との支え合い、娘への継承、そして料理を通して人の心に寄り添う姿勢。
何度も登紀子さんの言葉や姿勢に救われたという人も多いと思います。
レシピを探す時にふと名前を見るだけで、安心できる、そんな不思議な存在感がありました。
これからも、その教えや想いは、娘さんや多くのファンの中で息づいていくのだと思います。
「家庭料理の力」を信じて、私もまた、冷蔵庫の中にあるもので、小さなひと皿を作っていこうと思います。
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