『キングダム』は中国戦国時代を舞台に、歴史をベースにした物語が展開される大人気漫画です。
その中でも、楽華隊は蒙恬（もうてん）率いる部隊として登場し、多くのファンから愛されるキャラクターが揃っています。
しかし、この楽華隊は史実に基づいた部隊なのでしょうか？
また、メンバーたちはどのような背景を持っているのかも気になるところです。
この記事では、楽華隊が実在したかどうかについて触れつつ、個性豊かなメンバーたちを詳しく紹介していきます。
楽華隊とは？
楽華隊は、秦国の名家・蒙家の嫡男である蒙恬が率いる秦国軍の部隊です。
『キングダム』では、主人公・信が率いる飛信隊と同世代のライバル部隊として登場します。
楽華隊の旗には「楽」の字が記されており、士族としての気高く冷静な戦い方と、泥臭く血みどろの戦い方の両方をこなす柔軟な部隊です。
その実力は、秦国軍の中でも随一とされています。
初登場時は飛信隊・玉鳳隊と同様、特殊三百人隊として「楽華隊」と名乗っていましたが、蒙恬の昇進に伴い規模を拡大。
蒙恬が将軍となったことで、一万の軍勢を抱える「楽華軍」として成長しました。
蒙恬のやる気次第で士気が大きく左右されるなど、気分屋的な要素があるのも特徴です。
楽華隊は実在したのか？
まず、結論から言うと、楽華隊という部隊そのものは史実には存在しません。
『キングダム』では、蒙恬が率いる独立遊軍として登場しますが、史実上では蒙恬が大将として活躍した記録はあっても、楽華隊という具体的な名前の部隊は確認されていません。
ただし、楽華隊に所属する蒙恬は実在の人物であり、秦の将軍として非常に優秀な功績を残しています。
蒙恬は、始皇帝の時代に匈奴討伐を行い、万里の長城の守備を担当するなど、秦の軍事的拡大に大きく貢献しました。
王翦（おうせん）や蒙武（もうぶ）といった名将と共に、秦国の統一に向けた重要な戦いに参加しています。
しかし、『キングダム』で描かれているような、楽華隊としての活躍はフィクションの一部です。
では、フィクションとして描かれた楽華隊のメンバーたちはどのような個性を持ち、どのような役割を果たしているのでしょうか？
楽華隊のメンバー紹介
ここからは、楽華隊の主要メンバーを一挙に紹介していきます。
蒙恬（もうてん）
楽華隊の蒙恬って可愛いくてかっこいいよねhttps://t.co/eA2nbiJnIq pic.twitter.com/LwbB0Tcrwk
— 結〔ゆう〕 (@ScrewDriver_XYZ) August 1, 2023
楽華隊の隊長であり、秦国の将軍。 蒙恬は、祖父に蒙驁（もうごう）、父に蒙武という名家の出身で、幼少期からその才能を高く評価されてきました。
性格は、普段は飄々としており、軽い口調で話すことが多いですが、戦場では鋭い知略を発揮する頭脳派です。
朱海平原の戦いでは、ピンチに陥った麻鉱軍を立て直すなど、機転の利いた指揮を見せました。
また、蒙恬は剣術の腕前も相当なもので、項翼（こうよく）の攻撃を正面から受け流すシーンなどでその実力が描かれています。
気まぐれな発言には「文官になりたかった」というものもありましたが、最終的には「天下の大将軍になる」と宣言し、その夢に向かって邁進しています。
胡漸（こぜん） – じぃ
胡漸(こぜん)副長？ pic.twitter.com/Y1VS9oxOLB
— うまかたの (@utakatano90) September 3, 2024
楽華隊の副官であり、蒙恬の教育係。
胡漸は、蒙恬が幼い頃から彼を教育してきた老将です。
蒙恬からは「じぃ」と呼ばれ、蒙恬を見守りながら忠実に仕えています。
胡漸は楽華隊の最古参であり、蒙恬の信頼も非常に厚く、時折蒙恬が突撃する際には「ここはじぃに任せる」と言われるほどです。
胡漸の最大の見せ場は、朱海平原の戦いで龐煖（ほうけん）との戦いに挑んだシーンです。
龐煖に敗れながらも、最後の一矢を放ちダメージを与える姿には、多くの読者が感動しました。
蒙恬に対する強い愛情や忠誠心が、胡漸の行動の原動力となっています。
陸仙（りくせん）
押し寄せる嫌な予感と風前の灯の命に気が動転してて完全にスルーしてたけど、今日もう一回読んで初お披露目のバジオウの片目に「やだイケメン」という感情が沸き起こる。やはり退場させてはならぬ。まぁぶっちゃけキングダムで一番イケメンなのは、他ならぬ陸仙だと思ってますけどね。#キングダム pic.twitter.com/vDdk85Sm3u
— にあ (@Niea722) October 22, 2018
楽華隊の副将であり、若い騎兵。
陸仙は、真面目で実直な性格を持ち、胡漸の過保護な態度に対して苦言を呈することもある、しっかり者の副将です。
槍術の使い手であり、胡漸からも「王賁（おうほん）並の槍捌き」と評価されていますが、本人は控えめな性格のため、自らの実力を誇示することはありません。
朱海平原の戦いでは、蒙恬の作戦に従い、敗れた麻鉱軍の再建に貢献しました。
また、陸仙は戦場での戦闘だけでなく、楽華隊内での伝達業務や裏方の作業もこなす、縁の下の力持ちです。
愛閃（あいせん）
後輩(同じ高校のアメリカ人アニメオタク)から唐突に先輩キングダム(漫画)のAIZEN(愛閃)😊に似てるメールが来て部署内で弄られてます😹
確かに出張で散髪に行けてません😹
似てる？？😃因みに愛閃って？？
微妙😃 pic.twitter.com/0O7hDxlNCQ— Chiang Mai (@ChiangM87627691) June 17, 2022
元・蒙武軍の副将で、胡漸の後任として楽華隊に加わった猛将。
愛閃は「灼熱の愛閃」という異名を持ち、見た目は中性的で美しい顔立ちですが、戦場では豹変し、荒々しい戦闘スタイルを見せます。
長大な矛を振り回し、敵兵を一網打尽にするその姿は、圧倒的な武力を象徴しています。
楽華隊には、胡漸が亡くなった後に加わりましたが、その強力な武力で楽華隊の弱点を補い、重要な戦力となりました。
蒙恬を信奉しており、常に彼のそばで戦うことを誇りに思っています。
戦場での狂気的な強さと、蒙恬に対する強い忠誠心が特徴的なキャラクターです。
高目（こうもく）
楽華隊の騎兵で、階級は副長以下。
高目は、合従軍との戦いで初めて登場した騎兵です。蒙恬と共に一撃離脱作戦を行い、騰（とう）軍が包囲される危機を救う活躍を見せました。
階級は副長以下ですが、楽華隊内での実力は確かで、今後の成長が期待されるキャラクターです。
以下に、『キングダム』に登場する楽華隊の主要メンバーを一覧表でまとめます。
| メンバー名 | 役職／階級 | 特徴・背景 |
|---|---|---|
| 蒙恬（もうてん） | 隊長／秦国の将軍 | 蒙家三代の跡取り。頭脳派で知略に優れ、剣術も達人級。飄々とした性格だが、戦場では冷静かつ的確に指揮を執る。 |
| 胡漸（こぜん／じぃ） | 副官（故人） | 蒙恬の教育係で、楽華隊最古参。朱海平原の戦いで龐煖と戦い、最後に一矢報いた。蒙恬に深い愛情を持つ。 |
| 陸仙（りくせん） | 副将 | 真面目な性格で、槍術の使い手。胡漸に対して苦言を呈することもあり、楽華隊の裏方業務もこなす支え役。 |
| 愛閃（あいせん） | 副長 | 元・蒙武軍所属の猛将で、戦場では長大な矛を振るう武闘派。中性的な容姿だが、戦闘時は狂気的に強い。 |
| 高目（こうもく） | 騎兵／副長以下の階級 | 合従軍との戦いで登場。蒙恬と共に一撃離脱作戦を行い、騰軍壊滅の危機を救う。今後の成長が期待される騎兵。 |
まとめ
史実には存在しないものの、『キングダム』の楽華隊は、個性的で魅力的なキャラクターが集まる部隊として多くのファンに愛されています。
蒙恬のリーダーシップの下、各メンバーが独自の役割を果たし、壮大な戦場で活躍する姿は、読者に感動と興奮を与え続けています。
楽華隊は、そのバランスの取れた構成や、個々のキャラクターが持つ特異な背景が魅力です。
蒙恬の将軍としてのさらなる成長と共に、今後の楽華隊の活躍にも期待が高まります。
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