ワンピース1152話で、ギャバンの語りによってようやく明かされ始めたのが、エルバフの王・ハラルドの過去でした。
ずっと謎に包まれていた「再生能力」のルーツや、神の騎士団との因縁、さらにエルバフと世界政府の繋がりまで…。
これが始まりにすぎないとしたら、今後の展開はかなり深いものになる予感がします。
今回は、個人的に衝撃を受けたハラルド王の描写や、そこから読み取れる“ワンピースの核心”について、自分なりの視点からじっくり考察してみました。
【ワンピース】1152話考察|ハラルド王の本性は?
ギャバンの語りで最初に描かれたのは、現在のエルバフとは全く違う時代の話でした。
109年前、ハラルド王は「人間相手に暴れ回っていた」という衝撃的な過去を持っていたようです。
戦争好きな王というのはワンピース世界にも何人かいましたが、ハラルド王の破壊ぶりはかなり異質に感じました。
ただ暴れるだけならまだしも、“人間”を相手にしていたというのがポイントです。
巨人族と人間の力の差は明白。
その差を前提に暴力をふるっていたのであれば、ハラルド王は最初から“支配する側”でしか物事を見ていなかったのではないか、とも思えてきます。
109年前というと、ちょうど空白の100年と近い時期。
となると、もしかしたら当時の世界政府が巨人族と何かしらの協定や取引をしていた可能性も否定できません。
【ワンピース】1152話考察|王と王子ロキ
今回語られたエピソードで、ハラルド王が14年前に世界政府への加盟を目指していたという事実も明らかになりました。
このタイミングで政府と手を組もうとした理由はなんだったのでしょうか?
表向きには“国を守るため”や“発展のため”などの大義が語られていたのかもしれませんが、裏には再生技術や軍事力を求めていた可能性もあります。
注目すべきは、その動きに真っ向から反対していたロキの存在です。
ロキはロックスの死に政府が関与していることを知っていた様子。
つまり、ただの反対ではなく、“確信を持って拒否した”というのがポイントです。
ここで疑問が浮かびました。なぜロキがその事実を知っていたのか。
誰から聞いたのか。それとも、何か証拠を握っていたのか。
ロキ自身がロックスと面識があったとすれば、彼は単なる王子ではなく、“歴史の証人”である可能性も出てきます。
【ワンピース】1152話考察|冤罪としてのロキ
ロキがハラルド王を殺したとされた事件ですが、実際には現場に向かった時点で兵士たちは全滅しており、完全に罠にはめられた形だったようです。
つまり、誰かがロキに罪を着せるために仕組んだこと。
これを聞いた時、私は真っ先に世界政府の影を感じました。
ワンピースでは、都合の悪い人間を冤罪に仕立て上げて消す…というのはこれまでにも何度か描かれてきました。
オハラやフーズ・フーの事件もそうです。今回のロキの件もまさにその延長線上にあるように見えます。
個人的には、当時の五老星、あるいは神の騎士団の“前身”のような組織がエルバフに手を回していたんじゃないかと思っています。
そしてハラルド王の死によってロキが“王の座”に近づけなくなったのだとしたら、その背後には王族の血を利用しようとする存在があったはずです。
【ワンピース】1152話考察|シャンクスの左腕に残された謎
そして忘れてはならないのが、今回シャンクスの左腕に神の騎士団と同じタトゥーが入っていたという衝撃の描写です。
すでに腕を失っているはずのシャンクスに、その模様があったというのはどういうことなのか。
再生能力がただの“技”や“能力”ではなく、“契約”や“刻印”による力だとしたら、すべてが繋がってきます。
つまり、「あの模様が力の媒体」になっているということ。
そうなると、神の騎士団や再生者たちが同じタトゥーを持っているのも納得です。
そして、シャンクスがルフィを選んだ理由にも深く関わってきそうな気がしてなりません。
過去に再生技術に触れたことへの後悔、あるいは“それを断ち切るための賭け”。
そんな気配が、1152話の一連の描写から滲んでいたように思いました。
【ワンピース】1152話考察|ギャバンの真意と、覇王色の“使い方”
ギャバンは再生能力を止めるには「覇王色の覇気を纏わせた攻撃が必要」だと語りました。
ここで気になるのは、単に“覇王色を持っている”だけではダメだという点です。
つまりは“質”ではなく“技術”の問題。
ルフィやゾロはすでにその覇気を扱える状態にありますが、ギャバンが言うには「まだ足りない」とのこと。
この言葉には、ロジャー海賊団で長く修羅場をくぐってきたギャバンだからこその重みを感じました。
自分の感覚としても、ルフィのギア5はまだ“完全な覇気融合”とは言えない印象があります。
ゾロに関しても、覇王色を剣に乗せるところまでは来ていても、その使い方はまだ不完全。
ギャバンの登場は、ふたりの戦闘スタイルを“本物の覇王”へと導く起爆剤になりそうです。
まとめ
今回の話を通して、ハラルド王の過去はただの回想ではなく、再生能力や神の騎士団の起源、さらにはシャンクスの過去にまでつながる壮大なパズルのピースでした。
しかもロキの冤罪という政治的な陰謀まで絡んでくるとなれば、エルバフという国が今後の物語の大舞台になることは間違いありません。
読んでいて何度も鳥肌が立ちましたし、正直、ここまで“深く掘ってくる”とは思っていなかったので驚きました。
ギャバンの口から語られる歴史は、ルフィたちが“覇気の本質”を掴む鍵になる気がしています。
1153話以降、ハラルド王の過去がどこまで描かれるか、そしてシャンクスの謎がさらに広がるのか。
考察好きとしてはたまらない展開が続いていて、ワンピースの真の最終章に突入した実感が湧いてきました。
次回も、しっかり見届けていきたいです。



















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