『ワンピース』には、さまざまな伝説や神話が登場します。
その中でも、エルバフの神話として語られる「第一世界」「第二世界」「第三世界」は、作中で特に興味深い要素の一つです。
エルバフといえば、巨人族の故郷として知られていますが、その地には長い歴史があり、そこに伝わる神話には深い意味が込められています。
今回は、この「第一世界」「第二世界」「第三世界」がどのようなものなのかを考察しながら、その背景にある意味を探っていきます。
エルバフ神話とは？
エルバフに残る神典（ハーレイ）
推定８００年から９００年前に描かれた絵#ONEPIECE #ワンピース pic.twitter.com/SJJxVoqL61— カオス (@chaosdragon2016) January 30, 2025
エルバフ神話は、エルバフに伝わる歴史や伝説をまとめたもので、フクロウの図書館と呼ばれる場所に保管されています。
その中でも、特に重要とされているのが「ハーレイ神典」と呼ばれる書物です。
この神典には、過去に存在した三つの世界についての記述があり、それぞれ「第一世界」「第二世界」「第三世界」と呼ばれています。
神話というと、現実の歴史とは切り離された幻想的な話のようにも思えますが、ワンピースの世界においては、多くの神話や伝説が実際の歴史と深く結びついています。
エルバフの神話も例外ではなく、これまでの物語の中で語られてきた「空白の100年」や「ジョイボーイ」、そして「太陽の神ニカ」といった要素と関係があると考えられます。
第一世界とは？
エルバフ神話における第一世界は、「地に炎があり、人々は欲望に負けた」とされています。
ここで語られているのは、人々が強い欲望を持ち、それが争いを生んでしまった世界です。
また、「禁断の太陽に敗れた隷人は願い、太陽の神が現れた」という記述もあります。
この「太陽の神」という存在は、作中で「ニカ」として登場するものと同じ存在ではないかと考えられています。
ニカは、かつて奴隷たちの希望の象徴であり、自由をもたらす存在だったとされています。
そのため、この第一世界は、かつて人々が争いの中で苦しみ、救いを求めた時代だったのかもしれません。
また、「地の神の怒りと豪炎の蛇によって、世界は死と闇で包まれた」という記述もあり、この世界が終焉を迎えた理由が語られています。
この「豪炎の蛇」が何を指しているのかは不明ですが、強大な力によって世界が滅ぼされたことがわかります。
第二世界とは？
第一世界が滅びた後に誕生したとされるのが、第二世界です。
ここでは、「虚無に息吹があり、森の神は魔を遣わせ、太陽は戦火を広げた」と書かれています。
第一世界が炎によって滅んだ後、新たな世界が生まれたものの、そこでも戦いが起こったことがうかがえます。
この「森の神」や「魔」という存在が何を意味しているのかははっきりとはわかりませんが、「太陽は戦火を広げた」とあることから、第一世界の終焉後も争いが絶えなかったことが示唆されています。
また、「半月の人や月の人が夢を見、人々は太陽を殺し神となり、海の神は荒ぶった」という記述もあります。
ここで登場する「半月の人」や「月の人」という言葉は、ワンピースの世界における「月の民」と関係があるかもしれません。
空島に残されたポーネグリフや壁画には、かつて月からやってきた文明が存在していたことが示されています。
そのため、第二世界では、月の民やそれに関わる存在が重要な役割を果たしていた可能性があります。
また、「人々は太陽を殺し神となった」という部分も興味深いポイントです。
これは、太陽の神ニカが何らかの理由で敗北し、人々が新たな支配者となったことを示しているのかもしれません。
そして、「海の神は荒ぶった」とあることから、この世界もまた、大きな混乱の中で終焉を迎えたのでしょう。
第三世界とは？
第二世界の崩壊後、新たに生まれたのが第三世界です。
この世界については、「混沌に空白があり、不都合な残影は約束の日を思い出し、片われ月の声を聞いた」と記述されています。
ここで特に気になるのは、「空白」という言葉です。
ワンピースの世界には「空白の100年」と呼ばれる歴史が存在しており、その期間に何があったのかは現在の世界政府によって隠されています。
エルバフ神話に登場する「空白」が、この「空白の100年」と関係している可能性は高いと考えられます。
また、「太陽の神は踊り、笑い、世界を終末へと導いた」とも書かれています。
ここで再び登場する「太陽の神」は、現在の物語でルフィが覚醒した「ヒトヒトの実 モデル：ニカ」と関連しているかもしれません。
この記述を見る限り、太陽の神は第三世界においても重要な役割を果たしており、世界を終末へと導く存在として描かれています。
まとめ
ワンピースのエルバフ編理解したくておれがAmazonで買った北欧神話の本見て。結局難しいの買ってイキリ散らかすよりもこういう子ども向けのやつが一番分かりやしぃのよ。ひらがな多いし pic.twitter.com/duNgA4C262
— でまるこ (@demaaaarco) December 2, 2024
エルバフの神話に登場する三つの世界は、それぞれ異なる時代の出来事を象徴していると考えられます。
第一世界では欲望によって争いが生まれ、太陽の神が現れました。
第二世界では戦いが続き、最終的には太陽の神が敗北し、新たな支配者が誕生しました。
そして第三世界では「空白」という概念が登場し、太陽の神が再び世界を揺るがす存在となっています。
現在のワンピースの物語では、ルフィが「太陽の神ニカ」の力を得たことで、世界の勢力図が大きく変わろうとしています。
このエルバフ神話が示す流れを考えると、今後の展開にも深く関わってくる可能性が高いでしょう。
エルバフ神話の内容はまだ明かされていない部分も多いですが、これまでの物語と照らし合わせながら考察すると、ワンピースの歴史に関する重要なヒントが隠されていることがわかります。
今後の展開の中で、さらに詳細な情報が明かされるのを楽しみにしたいですね。
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